リフティング施術について調べていると、ここで一度迷ってしまいます。
ソフウェーブとウルセラ、どちらも良いと言われるけれど、いったい何が違うのでしょうか?
検索すると「ウルセラは深いリフティング」「ソフウェーブは小じわ」という説明が多く見られます。しかし実際の顔は、そんなにきれいに分けられるものではありません。
フェイスラインはたるんでいるのに肌は薄く小じわが多いこともあれば、フェイスラインはそれほどたるんでいないのに肌がたるんでハリが落ちて見えることもあります。
そのため診察室で「どちらが良いですか?」と聞かれたときは、機器の名前から比べるのではなく、 今の顔でまず解決すべき問題は何かを見ます。

ソフウェーブとウルセラは同じ超音波リフティング?
大きな分類では、どちらも超音波エネルギーを利用するリフティング機器です。
しかし、エネルギーの届け方と主なターゲットの深さが異なります。
ソフウェーブはSUPERB™技術により7本の超音波ビームを平行に照射し、皮膚の約1.5mmを中心とする真皮層に熱刺激を与えます。韓国の公式ソフウェーブ案内でも、1.5mmの深さにエネルギーを届けて顔のしわの改善を助ける医療機器として説明されています。
一方、ウルセラピー・プライムはマイクロフォーカス超音波(MFU-V)を用いて、1.5mm、3.0mm、4.5mmの異なる深さに熱凝固点をつくることができます。4.5mmではSMASを含む深い組織をターゲットにでき、リアルタイム画像で皮膚の下の構造を確認しながら深さを選べるのが特徴です。
簡単にたとえると、
ソフウェーブは肌そのもののハリやしわに着目する施術に近く、ウルセラは肌から深い支持組織までのたるみをあわせて見る施術に近いと言えます。
ただし実際の施術では、2つの機器の1.5mm領域が一部重なるため、単に「ソフウェーブは浅く、ウルセラは深い」だけで選ぶのは不十分です。

顔がたるんだら必ずウルセラ?
必ずしもそうではありません。
この質問はカウンセリングでとてもよく聞かれます。
「最近顔がたるんできた気がするので、ウルセラを受けたほうがいいですか?」
しかし顔をよく見ると、フェイスラインそのものが崩れているのではなく、 肌が薄くなりハリが落ちたことで、顔全体の印象がぼやけている場合もあります。
このような場合は、深い組織だけを刺激しても満足度が高まるとは限りません。
反対に、正面から鏡を見たときに頬の下が重くなりフェイスラインが以前より下がっている場合や、横顔で肌のたるみが目立つ場合は、より深い組織の状態もあわせて確認する必要があります。
ウルセラピー・プライムは1.5・3.0・4.5mmの深さを選べるため、肌や組織の状態に合わせてターゲットを変えられるというメリットがあります。
つまり 「顔がたるんだからウルセラ」という公式よりも、どの層の変化が今の顔の印象をつくっているのかをまず見ることが正解です。
反対に、肌のハリや小じわのほうが気になるなら
このような場合はソフウェーブを検討できます。
洗顔後に鏡を見たとき、フェイスラインよりも先に目に入るのが
- 頬の細かなしわ
- 薄くなった肌
- 以前より肌の弾力が落ちた感じ
- 目元や口元の小じわ
- 肌のキメが粗く見える感じ
であれば、深いたるみよりも 肌そのもののハリの低下のほうが重要な問題かもしれません。
ソフウェーブは、約1.5mmを中心とする真皮中層に平行な超音波エネルギーを届ける方式で、しわと肌のハリの改善を目指します。実際の臨床研究でも顔のしわの改善が評価されており、ほうれい線やマリオネットラインなど顔の下半分のしわにも変化が報告されています。
ビブトンの既存のソフウェーブコラムでも、こうした特性をもとに、小じわや肌のハリの低下に適したケースを説明しています。

ソフウェーブとウルセラ、痛みも違う?
痛みは、2つの施術を比較する際に欠かせない質問です。
ただし、「ソフウェーブは痛くなく、ウルセラは痛い」のように単純に分けるのは適切ではありません。
ソフウェーブもエネルギーが伝わる間に熱感やチクッとした感覚があることがあり、ウルセラも部位や深さ、エネルギー設定によって感じる刺激が変わります。
特にウルセラピー・プライムは、リアルタイム画像で皮膚の下の構造を確認しながら必要な深さにエネルギーを届けるのが特徴です。実際の痛みも、施術部位や組織の厚さ、エネルギー設定などの影響を受けます。
そのため、痛みだけで機器を選ぶのではなく、 まず自分が望む効果と肌の状態を決め、そのうえで許容できる不快感まであわせて考えることが現実的です。
「ウルセラのほうが深いから、効果も高いのではないですか?」
このような質問もよくいただきます。
しかし、 深いからといって必ずしも良いわけではありません。
治療では、必要な層に必要なエネルギーを届けることが大切です。
例えば、肌そのもののハリが落ちて小じわが中心の顔に、より深い層だけを繰り返し治療しても、肌表面の悩みが自動的に解決するわけではありません。
反対に、深い組織のたるみが明らかなのに肌表面のハリだけをケアし続けても、フェイスラインが望むほど変わらないことがあります。
ウルセラピー・プライムが複数の深さを使える理由もまさにここにあります。皮膚や組織の厚さは人によって異なるため、必要な層を選ぶ必要があるからです。
ソフウェーブも同様です。
約1.5mmという特定の深さに集中する機器であるため、 その深さの肌の問題が自分の悩みに合っているかどうかが重要です。

ほうれい線なら、ソフウェーブとウルセラのどちらが良い?
ほうれい線は、特に機器名だけで決めるのが難しい悩みです。
ほうれい線が深く見える理由が 肌のハリの低下と表面のしわに近いのか、それとも 頬のたるみや顔中央部の構造の変化のほうが大きいのかによって、アプローチが変わるためです。
ソフウェーブは真皮層のハリやしわを改善する方向でアプローチでき、ウルセラはより深い層も含めてたるみを評価できます。実際のソフウェーブの研究でも、ほうれい線のくぼみの体積の改善が報告されています。
そのため、ほうれい線が気になるなら「ほうれい線にはどちらが良いですか?」よりも 「自分のほうれい線は肌のしわが大きいのか、頬のたるみで深くなっているのか」をまず確認することが先決です。
この点については、別途執筆したビブトンのコラムでも詳しく取り上げています。
→ ソフウェーブのほうれい線への効果、深く見えるほうれい線にも役立つ?

目元や小じわが気になる場合は、話が少し変わります
顔全体がたるんだのではなく、特に目元や頬の小じわが増え、肌が薄くなった感覚が強い方もいらっしゃいます。
このような場合は「強いリフティング」だけを考えるのではなく、 肌表面のハリと質感をどう改善するかもあわせて考える必要があります。
ソフウェーブは真皮層を主な対象とするため、こうした悩みに合わせて検討できます。
一方、顔全体の輪郭が崩れ、頬の下とフェイスラインのたるみも見られる場合は、ウルセラピー・プライムのように深さごとのアプローチが可能な機器を検討するほうが適切な場合があります。
ソフウェーブとウルセラ、持続期間で選べばいい?
オンラインでよく見かけるのが、
ソフウェーブは数か月
ウルセラは数年
のように、持続期間だけで選ぶ方法です。
しかし、これも実際の診療では単独の基準として使いません。
施術後に維持される変化は、治療の深さだけでなく、肌の状態、施術設計、エネルギー設定、生活習慣などの影響を受けます。
実際にウルセラの公式資料でも適切な深さの選択と個人ごとの組織の違いが強調されており、ソフウェーブも個人の肌状態によって治療結果が異なります。
そのため、「より長持ちする機器」を探すよりも 自分の悩みに合った変化は何かをまず決めるほうがよいでしょう。
2つの施術を一緒に受けるともっと良くなる?
ここでも単純に「両方受ければ効果は2倍」と考えてはいけません。
2つの機器は1.5mmの領域が一部重なるため、単に超音波を2回重ねるという考え方でアプローチするものではありません。併用するかどうかやタイミングは、皮膚の厚さ、たるみの位置、以前の施術の状態などを見て決める必要があります。
ある方には1種類の機器だけで十分な場合もあれば、別の方は目的の異なる治療を順番に検討することもあります。
結局のところ、 機器を2つ使うかどうかよりも、それぞれの機器が解決すべき問題がはっきり分かれているかどうかが重要です。

では、ソフウェーブとウルセラ、どちらを選ぶべき?
カウンセリングルームでご説明するなら、私はこうお伝えすると思います。
肌そのものが薄くなりハリが落ちて、小じわが気になる方であれば、まずソフウェーブを検討できます。
反対に、頬の下やフェイスラインのように顔の輪郭のたるみがはっきりしていて、より深い組織の変化まであわせて見る必要がある場合は、ウルセラピー・プライムを検討できます。
ただし、実際の顔では2つが同時に存在するケースのほうがはるかに多いのです。
そのため、年齢だけで決めたり「40代ならウルセラ、30代ならソフウェーブ」のように分けたりするのも正確ではありません。
皮膚の厚さ、脂肪の分布、たるみの位置、小じわの程度、望む変化によって選択は変わります。
ソフウェーブを何回受けるべきか、1回で十分なケースや再施術の時期が気になる方は、既存のコラムもあわせてご覧ください。
→ ソフウェーブは何回受けるべき?1回で終えてもよいケースと再施術の時期
結局、ソフウェーブとウルセラのどちらが優れているかを選ぶ問題ではなく、 自分の顔のどの変化が今いちばんの悩みなのかを見つけることが先決です。
肌のハリや小じわが中心であれば、真皮層をターゲットとするソフウェーブが選択肢の一つとなり、フェイスラインのたるみや深い組織の変化が中心であれば、ウルセラピー・プライムを検討できます。
同じ超音波リフティングとしてひとくくりにされていますが、エネルギーの届け方とターゲットの深さが異なるため、 「どちらの機器が強いか」よりも「自分の肌にどの層の治療が必要か」を基準に見るほうがより正確です。
※ソフウェーブとウルセラピー・プライムの適応、施術の深さやエネルギー設定、併用の可否は、個人の皮膚の厚さやたるみの程度、治療部位などによって異なります。実際の施術の可否や方法は、医師の診察後に決定してください。